広告・販促で失敗しないために把握できる効果指標の紹介

2017/8/18 (金)

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1.効果検証をはじめる前に

効果検証をはじめる前に覚えておいてほしいのは「効果を把握すること」が目的なのではなく、「事業の成果につなげること」が最終的な目的であることです。

まずは検証をはじめる前に抑えておくべき2つのポイントを紹介します。

1-1.検証する前の心構え

効果検証の失敗談として「時間をかけすぎた」という声をよく聞きます。その原因の多くは、不要な項目まで検証してしまうことにあります。まずは事前に決めた「チェックすべきこと」の測定に集中しましょう。また、毎回発生する作業を効率化することも大切です。

検証をスピードアップする仕組み作りや、誰もができる方法を構築しましょう。検証も人が動けば人件費がかかることを忘れないで下さい。

1-2.指標を明確にしよう

目的が明確になっていないのにデータを集めても無駄が多くなってしまいます。自社のビジネスはどの指標が成果につながるのかを考慮し、検証する項目を決めましょう。検証するべき項目は予約数や来店数など最終的なゴールだけでなく、時には中間目標を把握することが重要なケースもあります。中間の指標を把握することで、施策の改善につながりやすくなります。

例えば、クーポンは見てもらっているのに予約にはつながっていない。
来月はクーポンの内容を変更しよう。などのケースがあります。

お客様視点に立って、お客様は途中どんな行動をとっているのか?自分達はどんなアクションをおこしてほしいのかを把握し、中間目標も設定しましょう。
以下に検証する数値の例を紹介します。

【図】中間目標設定数値の業種別参考例

2.効果検証で把握できる指標について

ここまでは効果検証についての注意するべきことやとるべき指標をみてきました。ここからはどのような数字を把握することができるのかをWEBと紙面にわけてみていきます。

2-1 . WEBの効果検証

WEBは大きく3つのメディアに分けることができます。

1.自社サイト(オウンドメディア)
2.WEB広告(ペイドメディア)
3.SNS(アーンドメディア)

それぞれの検証方法について、詳しく紹介していきます。

2-1-1 .自社サイトの効果検証

自社サイトでは以下の数値を把握することが可能です。当社では「Google」が無料で提供している「Googleアナリティクス」の導入をおすすめしています。

【図】Googleアナリティクス画面イメージ↑ (画像クリックで拡大)

・アクセス数(全体のPV数、ページ別のPV数 、訪問者数…etc )
・ユーザー傾向(地域、性別、デバイス、組織名…etc )
・成約数(メール数、スマホでの電話のタップ数…etc )
・流入経緯(リファラー数…etc )
・ユーザーのサイト利用満足度(直帰率、回遊率、リピート率…etc )
・動画の視聴数、PDFの表示回数…etc

自社サイトは 様々な指標を把握できるのが特徴です。Googleアナリティクスやその他の検証ツールを導入することで把握できるようになります。これらの数値を把握し、仮説を立てることで自社サイトの改善施策を立て易くなります。
※Googleアナリティクスの導入確認、設定確認はお気軽にご相談下さい。

2-1-2.WEB広告の効果検証

WEB広告では以下の数値を把握できます。ここでは代表的なWEB広告としてリスティング広告とメディア掲載型広告をご紹介します。

リスティング広告<検索連動型広告、ディスプレイ広告>
・表示回数
・クリック数、クリック率
・クリック単価
・成約数(コンバージョン数、コンバージョン率)
・コンバージョン単価

メディア掲載型広告<ホットペッパー、カーセンサーなど>
・アクセス数(全体のPV数、ページ別のPV数 …etc )
・成約数(電話数、メール予約数…etc)

WEB広告は効果を数字で把握できるものがほとんどです。数値を把握していない場合には確認することをおすすめします。「有名サイトだから」、「上の方に表示されるから」という理由で掲載を続けるのではなく、効果検証をおこない、内容やプランを変更したり、場合によっては広告を見直すことが必要です。

検証できる数値は「運用・運営する会社」によって異なるので、契約前に確認しましょう。

2-2 .紙の広告・販促ツールの効果検証

紙面広告や紙面販促ツールは以下の指標を把握することができます。

【図】紙面広告のサンプル

・クーポン、特典の利用枚数(クーポンを掲載し、その利用数を数える)
・専用ダイヤルの利用(効果検証用の専用の電話番号を使用し、数値を把握する)
・QRコードの読み込み回数(QRコードに専用のURLを使用。自社サイトのアクセス解析ツールで測定)
・WEBサイトのアクセス数(チラシ折込時のWEBサイトのアクセス数と通常時のアクセス数を比較)
・印刷物にナンバーを割振り確認(印刷時に専用ナンバーを掲載。問い合わせ時、来店時に申告頂く)
・お客様に直接確認(電話や来店時などにアンケートの記入、または直接ヒアリング)

クーポン、専用ダイヤル、WEBサイトを利用することで紙面の広告や販促ツールでも効果検証をより明確にすることが可能です。また、印刷物のナンバリングや直接確認する場合は費用や手間が余分にかかるので、把握する労力と成果のバランスを考えることが必要です。

◆専用URL作成はこちら
【引用】URL 生成ツール – アナリティクス
https://support.google.com/analytics/answer/1033867?hl=ja

◆QRコード作成はこちら
【引用】QRコード(二次元バーコード)作成【無料】
https://www.cman.jp/QRcode/

2-3 . 電話による検証(WEBと紙)

「電話番号」の反応をWEBでも、紙でも測定できる「電話効果測定」ツールを紹介していきます。
「電話効果測定」ツールは、専用ダイヤルを導入することで、 「いつ、どこに、どこから、どれだけ」着電したのか、詳細データを取得し、分析できる仕組みです。回線は主に以下のような目的に応じて導入することができます。

・掲載メディアごと
・店舗ごと、商品ごと
・イベント、施策ごと

これらのコール数を把握することで、より効果的な広告・販促にシフトしていくことが可能になります。なお、着電履歴の数値だけでは追跡できない会話の内容についても、「商品・サービスへの興味」や「広告・販促への意見」など、『顧客のニーズ』が顕在化するので、別途記録を残しておき、改善に役立ていくと良いでしょう。

※専用ダイヤルの導入はお気軽にご相談下さい。

3 .まとめ

WEB、紙面の広告や販促に限らず、それらを利用する際は効果をしっかりと把握するようにしましょう。効果を把握することで無駄に費用を使ってしまうことが減ることはもちろん、販促活動を成長させていくことが可能になります。 また、効果検証は「事業の成果につなげること」が目的であることを忘れずに行ってください。

 

 

 

 

 


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